多文化共生について考える、の巻
こんにちは、白石です。
マレーシア工科大学には猫がたくさんいます。
ご飯を食べていると寄ってきて
食べ物を要求してきますがとっても可愛いです。
と言ってもわたしは犬派なんですけどね……。
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今日のテーマは〝多文化共生〟です。
真面目そうなやつ来ました!
なぜこのテーマを選んだかと言うと、
わたしのゼミの研究テーマが多文化共生だからです。
ブログ1回分では書ききれないほど新しく知ったことがたくさんあるので、何回かに分けて書きます。
今日は言語について書こうと思うのですが、
その前にマレーシアについて少し説明します。
マレーシアが多国籍国家であることはみなさんご存知ですよね。
マレー系 約6割
中華系 約3割
インド系 約1割
と単一民族国家である日本とは全く異なる構成です。
留学に来る前のわたしは、
言語も文化も宗教も違うのにどうやってお互いを理解して受け入れてるんだろう??
ズートピアみたいな感じ………??
なんて思ってました。
マレーシアの公用語はマレー語と英語です。
ですが中華系の友人は中国語を普段使うし、インド系の友人はタミル語を使います。
どうやって言語を使い分けてるんだろう…?
ってみなさんも気になりませんか?
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さてそれぞれの言語を使う場面ですが、オフィシャルな場ではやはりマレー語を使っています。
〝マレーシアの公用語はマレー語と英語〟
と先ほど書きましたが、イメージとしては
国語=マレー語
公用語=英語
という感じです。
わたしが以前新入生向けのオリエンテーションに参加した際は全てマレー語でした。
国家と校歌を歌うようなちゃんとした式典だったので、国語であるマレー語を使っていたんだと思います。
ということは、マレー語が母語であるマレー系の人以外、つまり中華系の人とインド系の人は、自分の母語(という言い方が合っているかは分かりませんが)とは別でマレー語を早くから勉強しなくてはならないと言うことです。
中華系の友人曰く、小学校からマレー語は学んでいたそうです。
それプラス、彼らは英語も早くから学び始めています。
ほとんどの人が3ヶ国語話せるなんて日本じゃ考えられないですよね…。
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そして授業では英語を使います。
と言っても前回ブログで書いたように、(YOUは何しに留学へ?の巻 - あやログ。)マレー語を使う先生もいます。
何故かというと、マレー語を使った方が生徒の理解が早いからです。
全員が一番しっかり学んでいる言語はマレー語なんだから、当たり前ですね。
ちなみにうちの大学では、授業で使うレジュメや資料は全て英語ですがテストは英語とマレー語を選択することができます。
エッセイなどはマレー語で書いた方が早いから、という事なんでしょうか…。
結構びっくりしました。
マレーシアは昔イギリスに統治されていたということもあってイギリス訛りの英語を話すと言われていますが、アメリカ訛りとイギリス訛りの違いがよくわからないわたしからすれば
マレーシアの英語はどちらにも似てない言語のような感じがします…。
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異なる民族同士で話すときはマレー語を使ったり英語を使ったり人によって様々ですが、やはり同じ言語を話すマレー系、中華系、インド系でいつも固まっているなあという印象です。
でも、それは当然ですよね。
やはり自分が慣れない言語で話すのってストレス溜まりますもんね。
たくさん言語を学ぶことに対してみんなどう思っているんだろう?
なんで思っていたのですが、少なくともわたしの周りのマレーシアの友人たちはマレー語と英語を絶対に習得しなければいけないことに対して特に不満はもっていないようでした。
なんなら「平仮名、片仮名、漢字を学んでる日本人て大変だね!」という感じでした。笑
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さいごに。
みなさん、想像してみてください。
わたしは日本人なので、家でも学校でももちろん日本語を使います。
日本語さえ話せれば生活に不自由は何1つありません。
だけどもしいきなり公用語が英語になったら…?
日本語ではない言語を話す人が日本にたくさんきたら…?
そんな事絶対に起こらない。
なんて保証はないし、もしかしたら近い将来に実現しちゃうかもしれません。
マレーシアにきてからよく思うのは、
こんなに1つの言語だけで全てが完結する国って
日本以外になかなかないよなあという事です。
今まで英語が話せなくても全く不自由がなかったので、話せなくてもなんてことなかったですが、今わたしの周りにいる他の国の留学生は当たり前のように英語を話すし、正直焦ることも多いです。
言語はコミュニケーションをする上で一番大切なものだとわたしは思います。
英語が話せないとまじでやばい。
ということを身を以て今感じているので、
こんなに太い文字で書かせていただきました。
長々書いてしまいましたが、
今度は宗教のことも書きたいなって思ってます。
とりあえず今日はこの辺でおしまい。
ペナン島で見つけた面白い壁の写真でさよなら。